従来の日本列島文化論を超えて
2026年1月23日
新ジャパノロジー覚書 ① New Japanology これまでどれほど多くの日本文化論・日本人論が内外で書かれてきたことだろう。たしかにそれぞれが一側面に光を当ててきた。けれども、列島文化の核心を摘出しているとはいいがたい。新しいジャパノロジーは、どん詰まりを迎えた「近代」を超える道標を示すものでもある。
ブレット・デービス『日本哲学 世界哲学への貢献』 [書評]
2025年11月28日
日本には「哲学」がない、と中江兆民は嘆いた(1901年)。日本の学者たちの多くもそう信じ、「哲学」といえば「西洋哲学」と思いこみ、これを世界標準、普遍としてきた。しかし本書はそれを「西洋独占主義的」と内部から批判し、「日本哲学」に期待を寄せる。同時に「日本」が招き寄せる陥穽についても触れる好著。
中島岳志 『縄文 革命とナショナリズム』を読んで
2025年11月12日
戦後社会は、平板で、なれあい的で、ずる賢くこぢんまりまとまり、近代文明の毒で腑抜けになってしまった――そうみなす縄文論者たちは「弥生」的現実に対抗し、「縄文」に変革の根拠を求めた。ただ、そこには「原始」に「イノセント」を見出す思考の危うさも潜む。新ジャパノロジーの立場から感想を記す。



