柄谷行人 『力と交換様式』 [書評]
集大成の労作だが、西欧近代的知の限界が……。
① 交換様式Dの内実、② 交換における「力」の正体、③ D(ユートピア)の「到来」――核心の3点について批評してみる。
ジャズ喫茶 ぶらり寸描(4) DANTE (盛岡)
【偏愛名曲】 今は間口を広げたのだろう、ジャズ喫茶と気張らず、ポップス系のレコードも流す、暖かな雰囲気の店。味噌汁、珈琲付きのランチをいただき、ひと息ついた。 ニューヨークタイムズの企画記事で、盛岡市が「2023年に行 […]
ジャズ喫茶 ぶらり寸描(3) ペッパー(湯布院)
秘湯の趣き漂う湯平温泉での取材を終えタクシーに乗ると、ドライバーさんから意外な提案が……。
そして、湯布院でぶらりと入った店ではジャズが流れていた。
ジャズ喫茶 ぶらり寸描(1) ロンド(秋田市)
秋田市内の「川反(かわばた)」繁華街には、すっかり夜の帳が下りていた。そこを外れてひっそり佇むジャズ喫茶「ロンド」は、1968年開店という。明治中期に建てられた土蔵を改装した店内にはビル・エヴァンストリオの演奏が……。
追悼 ジャン=リュック・ゴダール
【雑記帳】 滑稽でもの哀しい物語『気狂いピエロ』/観客に話しかけるフェルディナン/「コカ・コーラ」と「レーニン全集」/大団円の「物語」映画へのうんざり/その後のゴダール/「レーニン全集」が「民族・宗教」へ 映画監督、ジ […]
「あなたの宗教は?」と聞かれたら
【雑記帳】 日本列島人は「無宗教」なのか?そもそも「宗教」という概念が欧米とは異なる。列島文化を動かすオペレーティングシステムを探る――。 先日、Yahoo!ニュースの記事に目を止めた。 「日本では違和感ない「無宗教で […]
山下洋輔トリオ『DANCING 古事記』とA君
【忘れがたき人(2)】 7月、「村上春樹presents山下洋輔トリオ再乱入ライヴ」があった。遡ること53年前、その原型となるライヴが「貫徹」され、レコードが制作された。あの時代「何かにつかまれてしまった」者たちとレコー […]
ウクライナ侵攻 ロシアの「大義」と「陰謀」の系譜
「目的は手段を浄化する」というネチャーエフの陰謀主義。それと、ツァーリズム、大義の3つが、互いにからみあいながら形成されるロシアの政治的な特殊性。
「立派で美しい大義」が「悪」に転倒する逆説
いまからちょうど半世紀前のこと。若者たちが惹き起こした、大きな社会的事件が二つあった。どちらも、陰惨な悲劇である。(『彼は早稲田で死んだ』)
なぜ「立派で美しき大義」や「善意」が、「悪」の惨劇を生みだしてしまうのか……。
『彼は早稲田で死んだ』に登場する事件の当事者で「アクティビスト」の辻信一さんの発言から考える。
ありがとう Arigato
【雑記帳】 ~「ありがとう Arigato」 語源と、意味の膨らみ、そして可能性~ 「ありがとう」。おそらく日本語でもっとも使われる言葉だろう。相手へのお礼、感謝の意を持つが、じつは、単にそれにとどまらない膨らみを内 […]
「世情」 中島みゆき
【偏愛名曲】 「世情」 作詞・作曲:中島みゆき、1978年 ◯ユーミンと中島みゆき 荒井由実(のちの松任谷由実)は1972年にデビュー。 中島みゆきはその3年後にメジャーデビューしている。 1970年代前半に登場したこ […]
「長い髪の少女」 ザ・ゴールデン・カップス
【偏愛名曲】 「長い髪の少女」、1968年作詞:橋本淳、作曲:鈴木邦彦 ザ・ゴールデン・カップスの歌である。 「長い髪の少女」は、1968年4月にシングルで発売された。 彼らの作品でもっとも知られるヒット曲だが、カップ […]
「枯葉」 ステファン・グラッペリ
【偏愛名曲】 ★楽曲「枯葉」 Les Feuilles Mortes 1947年作詞:ジャック・プレヴェール、作曲:ジョセフ・コスマ 「堪(こら)え性がないなぁー」 50代後半だったろうか、社会保険事務所に出かけたとき […]