雑記帳
柄谷行人 『力と交換様式』 [書評]

集大成の労作だが、西欧近代的知の限界が……。
① 交換様式Dの内実、② 交換における「力」の正体、③ D(ユートピア)の「到来」――核心の3点について批評してみる。

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雑記帳
追悼 ジャン=リュック・ゴダール

【雑記帳】 滑稽でもの哀しい物語『気狂いピエロ』/観客に話しかけるフェルディナン/「コカ・コーラ」と「レーニン全集」/大団円の「物語」映画へのうんざり/その後のゴダール/「レーニン全集」が「民族・宗教」へ  映画監督、ジ […]

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雑記帳
「あなたの宗教は?」と聞かれたら

【雑記帳】 日本列島人は「無宗教」なのか?そもそも「宗教」という概念が欧米とは異なる。列島文化を動かすオペレーティングシステムを探る――。  先日、Yahoo!ニュースの記事に目を止めた。 「日本では違和感ない「無宗教で […]

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平成転向論
『平成転向論』を読む

古層に埋もれていたはずの「転向」という問題を再浮上させた「平成の転向」論。そこに陥穽はないだろうか――。

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『村上春樹のタイムカプセル 高野山ライブ1992』

30年前、高野山で開かれた討論の記録。パネラーだった「吉本隆明教室」の4人とその後。

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ウクライナ侵攻 ロシアの「大義」と「陰謀」の系譜

「目的は手段を浄化する」というネチャーエフの陰謀主義。それと、ツァーリズム、大義の3つが、互いにからみあいながら形成されるロシアの政治的な特殊性。

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「立派で美しい大義」が「悪」に転倒する逆説

いまからちょうど半世紀前のこと。若者たちが惹き起こした、大きな社会的事件が二つあった。どちらも、陰惨な悲劇である。(『彼は早稲田で死んだ』)
なぜ「立派で美しき大義」や「善意」が、「悪」の惨劇を生みだしてしまうのか……。
『彼は早稲田で死んだ』に登場する事件の当事者で「アクティビスト」の辻信一さんの発言から考える。

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関係の絶対性

秩序にたいする反逆、それへの加担というものを、倫理に結びつけ得るのは、ただ関係の絶対性という視点を導入することによってのみ可能である。

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雑記帳
斎藤幸平と先崎彰容

 若い世代の優れた両論客だ。かつての政治と文学の論争のような地平にとどまることのない、研究と活動の豊かな進展に期待したい。

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雑記帳
ありがとう Arigato  

【雑記帳】 ~「ありがとう Arigato」  語源と、意味の膨らみ、そして可能性~  「ありがとう」。おそらく日本語でもっとも使われる言葉だろう。相手へのお礼、感謝の意を持つが、じつは、単にそれにとどまらない膨らみを内 […]

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