1970年代 哀愁の青春ドキュメント。
 都内のある出版社で、労働組合が生まれた。ところが、組合に加入したアルバイトの青年が解雇される。
「差別は許せない!」。山男、勤労学生、競馬ファンの元気男、組織が嫌いな文学青年……さまざまな若者たちがともに起ちあがった。はたして、その結末は―。
 本書は、「1968年」に投じられた問いかけへの応答でもある。なぜなら68年の意味は「神話」化されたわずかな期間(60年代末)にあるのではなく、そのあとに広がる1970年代の散文的日常の中にみいだせるのだから。

四六判、ペーパーバック、288ページ、税別1820円、2019年刊、インプレスR&D NextPublishing Authors Press
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