1968年、世界各地で若者たちの抵抗運動が起こった。
 日本でも学生たちが全共闘運動を展開した。いったいなぜ? そして、運動が潮のように退いたあと、彼らは1970年代をどう生きたのか。作家・村上春樹、哲学者・小阪修平の表現と生の軌跡を辿りながら、1968年の意味を探る。

目次

プロローグ

1  
叛乱の季節 六十年代後半
それぞれの「六十八年」
残務整理と彷徨の七十年代
都会の片隅の小戦闘史
中間総括のとき 八十年代
異界と暴力で分岐した九十年代
「正義」と「善意」の行きつく果て
2
全共闘運動の光と影
一人勝ちの「大きな物語」のなかで 全共闘世代のいま

エピローグ

四六判、ハードカバー、320ページ、税別2300円、2009年刊、
新泉社刊Amazonで販売