「ありがたい」、「すまない」という言葉から探る日本列島文化論。「脱近代」への道を、日本列島の存在観から探る。 The Structure of Arigato

 欧米と日本列島では、「ある」ということ(存在)の受けとめ方(存在観)がまったく異なる。その違いは、今日の最先端テクノロジー、AIの世界にまで及んでいる。
 列島の人びとは「主体性がない」「空気に支配されている」などと指摘される。要するに「近代的主体」を確立できてない。これは、「近代」的視点からみれば、列島の「負性」である。
 しかし逆に、「脱近代」への道行きでは大きなアドバンテージとなる。
 世界的にみれば希有な、日本列島の存在観に今改めて光をあてる。
 手がかりは、私たちが日々の生活でもっとも多く使う言葉、「ありがとう」(有り難い)や「すみません」(済まない)の言葉に潜んでいる。


四六判、ペーパーバック、288ページ、税別2000円、2021年刊
インプレスR&D NextPublishing Authors Press
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