雑記帳
マルクス・ガブリエル 『倫理資本主義の時代』 [書評]新着!!

資本主義と倫理のリカップリングは可能か。
「訓練を積んだ哲学者」が倫理的問題を解決できるのか。
ガブリエルさんは西欧近代主義的思考に陥っていないか。

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橘玲 『テクノ・リバタリアン』  [書評]

テクノ・リバタリアンは、ほんとうに「世界を変える唯一の思想」なのだろうか?
「死」は技術的な問題にすぎないのだろうか?
彼らの考える「自由」とは、ほんとうに「グローバル」のスタンダードだろうか?

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『隆明だもの』と吉本さんの想い出

吉本隆明さんの長女、ハルノ宵子さんが父と家族を描いている。
触発され、晩年のインタビューを含め、吉本さんについての想い出を書き残そう。

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「疎外」ということ 『暇と退屈の倫理学』書評 (下)

『暇と退屈の倫理学』 書評 (下)
半世紀少し前には、流行語のように使われていた哲学用語「疎外」。今ではあまり見聞きしない。
國分功一郎さんは、忘れられた「疎外」概念の復権を訴える。心意気、よしとしたい。ただ、そのとらえ方には、少なからず疑問を覚える。
「疎外」とは何であり、21世紀の今、その概念はどう活かせるのか――。

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國分功一郎 『暇と退屈の倫理学』 書評(上)

若者によく読まれる哲学書だそうで、なるほど好感がもてる。ただし、〝暁の二段階論〟など、西欧近代的知の枠組に依拠していることに疑問を感じる。あえて、その点について触れてみる。

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『パーフェクトデイズ』 PERFECT DAYS

東京・渋谷区の公共トイレ清掃員の生活が淡々と描かれる映画に、こころを静かに動かされた。そこには、日本列島の労働観の一端が反映されている。

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正伝寺 借景庭園にて

 京都・西賀茂に位置する正伝寺。かつてデヴィッド・ボウイの酒のCMで舞台ともなった、知る人ぞ知る庭園。今回再訪し、素晴らしさをより強く印象づけられた。その魅力とは……。

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松本輝夫 『言語学者、鈴木孝夫が我らに遺せしこと』 

人間中心主義的な西欧(大陸)の世界観とは一線を画す、日本文化や日本語を世界に広めるべき、と訴える言語学者鈴木孝夫さんの業績・生涯をまとめた好著。

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村上春樹 『街とその不確かな壁』 [書評]

同世代表現者として評価してきた村上春樹さん。その新作に覚えた“ものたりなさ”について考えてみる。① 「愛のかたち」 ~「純愛の特権性」~  ② 壁に囲まれた「街」の切実さについて。

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柄谷行人 『力と交換様式』 [書評]

集大成の労作だが、西欧近代的知の限界が……。
① 交換様式Dの内実、② 交換における「力」の正体、③ D(ユートピア)の「到来」――核心の3点について批評してみる。

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追悼 ジャン=リュック・ゴダール

【雑記帳】 滑稽でもの哀しい物語『気狂いピエロ』/観客に話しかけるフェルディナン/「コカ・コーラ」と「レーニン全集」/大団円の「物語」映画へのうんざり/その後のゴダール/「レーニン全集」が「民族・宗教」へ  映画監督、ジ […]

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「あなたの宗教は?」と聞かれたら

【雑記帳】 日本列島人は「無宗教」なのか?そもそも「宗教」という概念が欧米とは異なる。列島文化を動かすオペレーティングシステムを探る――。  先日、Yahoo!ニュースの記事に目を止めた。 「日本では違和感ない「無宗教で […]

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『平成転向論』を読む

古層に埋もれていたはずの「転向」という問題を再浮上させた「平成の転向」論。そこに陥穽はないだろうか――。

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『村上春樹のタイムカプセル 高野山ライブ1992』

30年前、高野山で開かれた討論の記録。パネラーだった「吉本隆明教室」の4人とその後。

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ウクライナ侵攻 ロシアの「大義」と「陰謀」の系譜

「目的は手段を浄化する」というネチャーエフの陰謀主義。それと、ツァーリズム、大義の3つが、互いにからみあいながら形成されるロシアの政治的な特殊性。

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「立派で美しい大義」が「悪」に転倒する逆説

いまからちょうど半世紀前のこと。若者たちが惹き起こした、大きな社会的事件が二つあった。どちらも、陰惨な悲劇である。その一つが、早稲田大学でのリンチ殺人事件。加害側当事者の一人、自称「アクティビスト」の辻信一さんの発言から考える(『彼は早稲田で死んだ』)。

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関係の絶対性

秩序にたいする反逆、それへの加担というものを、倫理に結びつけ得るのは、ただ関係の絶対性という視点を導入することによってのみ可能である。

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斎藤幸平と先崎彰容

 若い世代の優れた両論客だ。かつての政治と文学の論争のような地平にとどまることのない、研究と活動の豊かな進展に期待したい。

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ありがとう Arigato  

【雑記帳】 ~「ありがとう Arigato」  語源と、意味の膨らみ、そして可能性~  「ありがとう」。おそらく日本語でもっとも使われる言葉だろう。相手へのお礼、感謝の意を持つが、じつは、単にそれにとどまらない膨らみを内 […]

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